プロフィール
本記事では、ブログを始めるにあたって、私の自己紹介、経歴紹介をしていきたいと思います。
コンテンツは以下です。
大学時代何をしていたか?
学部時代に学んだことや研究内容
大学時代は、都内の私立大学の理学部物理学科にいました。そこで、三年間、基礎的な物理 (古典力学、電磁気学、熱力学、量子力学、統計力学)や物理学実験、数値計算を学びました。その後、四年生で物性理論の研究室に所属し、量子コンピュータの研究を始めることになります。
国立のとある研究所で研究していた先輩のおかげで、自分もその研究所で研修生という形で量子コンピュータのアルゴリズムに関する研究を行うことができました。
バイトやサークル
サークルには所属せず、バイトは普通のスーパーマーケットやホームセンターでアルバイトをしていました。あまり、友達と遊んだりすることはなく、ほぼ毎日、家や大学の図書館にこもって、物理の専門書を勉強していた学生生活でした。というよりは、一緒に遊ぶ友達がいなかっただけかもしれないですね笑
大学院時代何をしていたか?
大学院時代の研究内容
私は学部時代に所属していた大学の大学院へ進学をしました。進学理由はいろいろありますが、学部時代の研究をそのまま続けることができたからです。大学院に所属しながら、学部のころにお世話になった研究所でお給料をいただきながらRA (リサーチアシスタント)として働き、研究を行っていました。
大学院では引き続き、量子コンピュータのアルゴリズムを研究していました。また、量子コンピュータのデバイスの理論物理にも興味を持ち、両方の研究に携わっていました。大学院では、研究だけでなく、たくさん学会に参加したり、友人と研究会を開催したり、様々な方々と交流でき、つらいこともたくさんありましたが本当に楽しかったです。
なぜ就職を選んだか?
私が博士課程への進学ではなく、就職を選んだ理由は3つあります。
まず、お金です。やはり、生きていくためにはお金が必要ですし、親孝行もしたいと考えていました。また、20代半ばで安定した収入のない学生のままというのは自分にとって精神的に良くない状況でした。安定した給料は精神に余裕を生み出します。
次に、一度社会にでて社会人を経験し、自分の視野を広げるためです。物理系大学院、特に理論物理の分野にいると学術的な内容にとらわれてしまい、視野が狭くなってしまう傾向にあると考えています。世の中には、ビジネスやITエンジニアリングなどのより社会に近い分野があるということを知り、物理ばかりではだめだなと気づき、一度社会にでて視野を広げてみようと思い就職を決めました。
最後に大学で研究者として生きるのは無理だと判断したからです。みなさんもご存知のように、大学には教授、准教授、講師、助教というような教職のポジションがあります。しかし、重要なのはポジションがパーマネント職 (任期がない職)と任期付き職の2種に分類されることです。ここで任期があるという意味は、正社員かつ転職を繰り返すということではなく、非正規雇用のまま転職を繰り返すという厳しい状況です。近年では、パーマネント職に就くのは極めて厳しい道のりで、任期付きのポジションの方が多くいます。そのような厳しい環境で働くよりは基本的に解雇のない日本企業にいる方が安全だと考え、就職を決めました。しかし、将来、研究者になる夢は諦めましたが、社会人博士などの制度で、また、大学院に戻る機会があればいいなと考えています。
就職活動について
正直に言うと、私は就職活動があまり得意ではありませんでした。思っていることを面接で全部言ってしまうなど、本音と建前を意識することができず、何社落ちたかわからないぐらい落ちまくりました。就活の最後の最後で拾ってもらったのが今の会社です。内定をもらったのは今いる会社だけです。商社、コンサル、エンジニア、あらゆる分野のメーカーなど、幅広く業界をみていました。様々な業界があることを知ることができ、就職活動自体は楽しかったです。分野をいろいろ見た結果、結局自分が何がしたいのかわからなくなり、特にやりたいこともないなと思いました。ただ研究は好きだったので、安易な気持ちでメーカー研究職を選びました。しかし、この決断が後に入社後のギャップの原因になります。これについては、別に記事にする予定です。
メーカー研究職で携わっている分野・仕事
前述したように私は物理畑にずっといたのですが、就職を機に分野転向を行いました。私が所属している部署では、IT×金融分野に関する研究開発が行われています。
- どうすれば、社内のITシステム開発環境を向上させられるか?、効率化させられるか?
- 社内のセキュリティ対策について
- 新しい金融システムの構築
- 新規事業の開発
など、学術的な研究というよりは、生産・開発・金融・ビジネスなどのキーワードに関連する研究が多い部署です。アカデミアの方々から見ると、研究ではなく、開発に近いかもしれません。上にあげた例の中で私は社内のITシステム開発環境の向上、効率化などに携わっています。興味がある方は、CI/CDやDevOpsというキーワードで検索してみてください。
始めは、とても辛く感じました。なぜなら、本当にゼロからの状態 (Dockerとか触ったことない)で業務を行わなければならず、また、環境構築などは学生時代から苦手だったからです。他にも理由はいくつかありますが、それらについては別の記事にする予定です。就職してから、物理ばかりだった自分にとっては見たことも聞いたこともない新しい知識が手に入るため、楽しいこともあります。学生時代は優れた知識や技術を生み出して、学会や論文に発表して終わりでした。しかし、社会に出ると優れた技術でどう顧客の要望に応えるか、どうすれば効率よく継続的にそれらの技術を生み出し、顧客に届けられるかを意識する必要があります。技術だけではなく、ビジネス感も必要になり、アカデミアとは違った能力が要求されます。今後は、自身の技術力も高めつつ、ビジネスに関する能力も高めていきたいと考えています。