ソフトウェアエンジニア転職活動やってみた
しばらく、ブログの更新をしておらず、申し訳ございませんでした。
実は研究職からソフトウェアエンジニアになるために転職活動をしていました。
本記事では筆者が転職活動を報告します。
私のステータス
経歴
ソフトウェアエンジニアリングに携わっていたが、開発はほとんど未経験でした。
前職では某大手メーカー 研究職として勤めていました。その前は某ISTで学生研究員やってました。
新卒入社2年目での転職です。
分野はDevOpsにセキュリティを組み込むDevSecOpsについて研究開発をしていました。具体的には、SCAやSASTといったセキュリティツールの技術選定やCICDパイプラインの構築、運用方法の提案を行っていました。
詳しくは以下の記事をどうぞ
持っている技術スタック
- 言語 :
- Shell: CICD pipelineのスクリプトの作成に利用
- Python: 出力結果の数値・統計解析に利用
- Golang: OSSツールのリバースエンジニアリングに利用 GitHub上のソースコードをソースコードリーディングし、性能を解析
- ツール :
- Docker、Kubernetes
- GitHub、GitLab
- 環境 : 主にAWSを利用、クラウドの経験はあまりありませんでした
- OS : RedHat、Windows、Debian
- EC2、AWS S3、Amazon Inspecotr、AWS Lambda (FaaS)
- CICDサーバー :
- Jenkins
- Tekton
アピールしたもの
約2年間、携わってきたDevSecOpsのプロジェクトについて、アピールしてきました。
やったことの大きさや成果よりも、どういう課題があったのか、それを自分なりにどう工夫してアプローチしたのかをアピールしました。
職務履歴に記載したこと
こちら別途くわしく記事にしていこうと思います。カンファレンス登壇経験や論文も載せましたが、あまり聞かれませんでした。業務経験を詳しく書くことが大切です。ポートフォリオは一つもないです。
- 携わったプロジェクトについて詳細
- カンファレンス登壇経験、Open Source Summit Japanなど
- 出版した論文について
結果
2社から内定をいただきました
- Web系で自社サービスを展開している企業
- Web系の受託開発を行っている企業
Web系自社サービスへ入社します。年収は450万から500万の間です。
使用した転職エージェント おすすめはキッカケさん
3つのエージェントさんを並行して利用してみました。IT系転職では、キッカケさんが一番面倒見が良く、対策も充実していて、飛びぬけてよかったのでおすすめです。
- ギークリー
- ワークポート
- キッカケクリエイション
受けた企業数
応募方法 | 総応募数 | 書類選考通過 | 1次面接通過 | 最終面接通過(内定) |
---|---|---|---|---|
Geekly(ギークリー) | 10 | 3 | 0 | 0 |
ワークポート | 8 | 1 | 1 (最終選考辞退) | 0 |
キッカケ | 13 | 7 | 3 | 2 |
個人応募 | 3 | 2 | 0 | 0 |
合計 | 34 | 13 | 4 | 2 |
転職活動概要
転職期間 11月末から1月末
転職活動の軸
- 自分が携わったサービスが多くの人に触れてもらえること、役に立てること
- アカデミックな技術力の向上ではなく、サービスを良くするための技術向上ができること
- 技術を会社として高めていくことができること
希望年収は450万から500万
JTCでは院卒2年目でだいたいこれぐらいもらえるので、一応希望はこのぐらいにしておきました。
しかし、開発未経験のため、これでも貰いすぎだと思っていたので、不安でした。
転職管理は基本的にNotionとGoogleカレンダー
Notionでは、企業研究の情報や先行段階を管理していました。Googleカレンダーで面接の日程を管理していました。

正社員として勤めながら転職活動していまいした
スケジュール調整や業務との両立をする必要があり、正直、めっちゃきつかったです。
転職活動の詳細 (スケジュール感)
11月末:転職活動について調べ、エージェント経由での応募に決定する
とりあえず、転職活動を自力で調べるのは大変だなと思い、エージェント経由での応募にしました。業界大手のギークリーさん、第二新卒、既卒に強いワークポートさん、IT系特化のキッカケさんにお願いしました。
応募に伴い、職務履歴書を作成していました。
12月:スキルテスト対策、面接対策
上の表でもわかる通り、予想よりも面接に進むことができました。
書類通過後は面接だけでなく、スキルテストもあります。そのため、スキルテスト対策の勉強や面接対策を行っていきました。
スキルテストは
- LeetCode、Hacker Rankなどのコーディングテスト対策
- 応用情報技術者試験で問われるような基本的なこと、例えば
- データベース
- オブジェクト指向
- セキュリティ
- ネットワーク
- Webアプリケーションに関する知識、実装
- 実際にAPIサーバーを立てる
- コンテナについて
- 認証認可について、JWTについて問われるテストもあった
- デザインパターン、アーキテクチャ
面接対策では以下の内容をなぜそうしたのか?なぜそう思う?全て論理的に説明できるようにしました。
普段から自分の考えを持ちながら仕事をやっている人にとっては簡単だと思います。
- 自分がやってきたこと
- 転職理由、軸
- 今の会社を辞める理由
- 志望理由
そして、1次面接に挑むことになります…
1月:1次面接に落ちまくる崖っぷち
1次面接の結果が返ってきました。結構落ちてしまいました。落ちた理由で最も多かったのが
開発実務経験がない!
でした。いや、そんなの最初からわかってたことだろう!とツッコみたくなりました。
毎日、「やはり、開発未経験だと無理なのでは…」と心が折れそうになりました。
しかし、何社かは私のポテンシャルを見てくださり、最終面接に進むことができました。
1月末:内定が出る
ここで落ちてしまうと、もう一度、書類選考からやり直しです。しかも、現職のパフォーマンスも落ちていて、精神状態は危ない状態でした。
しかし、なんとか、最終面接を突破し、2社から内定をいただくことができました。最終面接は結構ヤケクソになって、勢いで結構話したのですが、それが以外にうまくいったようでした。
転職理由
転職理由についてまとまり次第投稿します。
感想
学生時代の就活の経験が役に立った
みなさん、学生時代にも就職活動をしたと思います。エントリーシートの作成、面接を一度経験していたからこそ、今回の転職はスムーズに進めることができました。
開発実務経験がないとマジできつい
今回、自社サービスを展開する企業を多く受けました。やはり、開発実務未経験だと、選考が進むたびに落とされる確率が上がります。
個人開発やOSSコントリビュートをしておけばよかったなと思いました。
転職エージェントは1社でよかった
理由は、日程調整がシンプルにめんどうになるからです。エージェントがそれぞれ、自社のシステムで日程を管理しているため、面接候補日を決定することが大変面倒です。最悪な場合、ダブルブッキングになる可能性もあります。
また、応募は一回しかできないため、複数のエージェントでの応募があった場合、エージェントさんにも迷惑ですし、企業からも悪く見えてしまいます。
意外に楽しい
自分が今までどんなことをやってきたのか、これからどうなりたいのかを表現できる場所が面接です。改めて自分のキャリアを見つめ直す良い機会となりました。
後、転職ってやはり落ちるか受かるか、ドキドキ、スリルがあって、苦しかったけど楽しくもありました。