資格試験の勉強をするべきか
大企業に入ると、基本情報技術者などの参考書などを渡され、資格を取るよう推奨される方も多いのではないでしょうか?
SNSを見ると、AWS何冠!とか、応用技術者取れたなどの投稿を見かけるため、入社1年目、非情報系出身の私はかなり焦りました。
しかし、非情報系出身者にとっては、勉強するのも大変ですし、試験も難しいです。また、出題範囲も広いため、広く浅い知識を大量にインプットする必要があります。
そのため、個人的な意見ですが、受験勉強が苦手だった方にはかなり苦痛なのではないかと思います。
もくじ
本記事でわかること
本記事では、IT系の資格のために勉強すべきかを考察していきます。
この記事は、資格試験は無駄だ!と否定する記事ではありません。
私は資格試験よりも優先すべきことがあるはずだと考えており、自分なりに考えたことをまとめてみました。
対象とする資格
本記事では、IT系の資格
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- AWS、GCP、Azureなどのクラウドに関する資格
に焦点を当てます。
対象読者
- 非情報系出身の方
- IT系の資格を取ろうか迷っている方
- なかなか業務が忙しく、本腰を入れて勉強できていない方
- 資格を持っていないことに不安を抱えている方
結論
結論から言うと、私は資格試験のために勉強する必要はないと思います。それよりも、自分の目の前の仕事に全力で取り組み、実践的な力を養うべきだと考えています。
資格試験は
IT資格がないと業務ができないわけではない
医者や弁護士のように、資格がないと、業務ができないということはありません。資格がなくても、どうしても挑戦したければ、上司の方に相談したり、自分から動くことが大切です。実際のプロジェクト経験や実務で得られるスキルは重要ですし、実際に経験して得たものなので、本を読むよりも自分の糧となるはずです。
資格試験よりも、自分の業務での結果を優先する
資格試験の勉強に時間を割くよりも、自分の業務での結果を重視していきましょう。実際のプロジェクトで成果を上げることが、キャリアにとってより重要です。
広く浅い知識よりも専門性を高めていく
生成AIなどの登場により、広く浅い知識に誰でもアクセスできるようになってきました。資格試験の問題もChat GPTに打ち込めば、一瞬で答えを誰でも手に入れることができます。
そのため、こういった浅くみんなが知ることができる知識をインプットすることに価値がなくなります。これからは一つの知識に対して、正確に深く理解していくことや既存の知識にはない新しいアイデアを生み出せるかが重要となるはずです。
資格試験の勉強よりも、自分にとって必要な知識や自分の好奇心を大切に
資格試験の勉強をするよりも、優先すべきことはあるはずです。以下は私が大切にしていることです。
自分の好奇心
資格取得を目的にするよりも、心から興味を持てる分野を探求する方が、知識の修得も速く、学びの質も向上し、継続できます。好奇心に基づく学びは、自分自身の成長を促し、新しい発見や革新的なアイデアを生み出す原動力となるはずです。
業務で得られる知識や経験
実務で得られる知識や経験は、資格試験の勉強では得られない貴重な財産です。業務を通じて具体的な問題に直面し、それを解決する過程で実践的なスキルが身につきます。実務経験は、現実の課題に対応する力を養い、理論だけでは理解できない深い洞察をもたらします
新しい価値の創出
資格を持っていることよりも、実際に価値を生み出すことが重要です。例えば、資格を持っていなくても、サービスをうまく使って誰も思いつかなかったような使い方を考え出すことができる人は、非常に貴重です。ベストプラクティスにとらわれず、顧客やチームファーストで独自のカスタマイズを行う能力が求められます。
いくら資格をたくさん持っていても、新しい価値を生み出せる人には勝てません。何か新しい価値を生み出せないと意味がないのです。例えば、
少数のサービスしか使っていないけど、自分が使っているサービスの知識は誰にも負けない
サービスをうまく使って、誰も思いついたことがない使い方を思いつくなど新しい価値を創出できる
ベストプラクティスを過信せず、顧客やチームファーストで、独自のカスタマイズができる
いくら資格をたくさん持っていても、こういうことができる方々には勝てませんよね。
資格をたくさん持っていても、何か新しい価値を生み出せないと意味がないです。
まとめ
IT系資格は、特定の状況では有益ですが、必ずしも必要不可欠ではありません。自分の好奇心や専門性を高めることに集中し、実務での経験と成果を重視することが、長期的なキャリアにとって最も価値があります。資格を取るかどうか迷っている方は、自分自身の目標やキャリアパスを見つめ直し、本当に必要かどうかを考えてみてください。
ちなみに私はIT系の資格は一つも取得していませんし、勉強もしていません。理由は、資格試験の勉強よりも論文を読んだり、自分が携わっている分野のちゃんとした専門書を読む、国際会議の講演を聞く方が専門性が高まるし、最新の情報にアクセスできるからです。また、私は受験勉強が苦手です。資格試験の勉強をしてみて、私にはあっていないと感じ、速攻で辞めました(笑)
しかし、ないよりもあった方がいいのは確実です。体力や時間に余裕がある方、受験勉強が得意だった方はぜひ資格取得に挑戦してください!