責任ある仕事をすることで実力が付くかはわからない

就活時、若手のうちから責任ある仕事を多く任せられることに魅力を感じ、入社した方もいるでしょう。また、面接時の入社理由に選んだ方もいるでしょう。

仕事において責任がある仕事を任せられることは多くの人にとって魅力的に映るでしょう。

責任あるポジションにいることで、自分が組織にとって重要な役割を果たしていると感じられ、自己肯定感やモチベーションが高まるからです。

しかし、そのような仕事をすることで実力が付くかはわかりません。それは、責任があることと仕事の質が高いことは別物だからです。

責任はあるけれど質の低い仕事ばかりやらされていたら実力は身につかないでしょう。

本記事では、なぜ責任ある仕事が必ずしも実力の向上に繋がらないのかについて考察していきます。

結論

責任ある仕事という言葉に惑わされず、その会社で任せられる仕事が自分の実力を上げられるか、その仕事で得られたスキルに需要があるかを見極めることが大切だと思います。

責任があることと仕事の質は別物

責任があることと仕事の質の高さは必ずしも一致するわけではありません。

例えば、社内の偉い人への説明向けの資料作りは、責任重大でしょう。しかし、そんな資料作れても社外ではあまり需要はないかもしれません。

責任重大というのは、その会社内での話で、外部には関係がない。こういった仕事をこなしても社内でしか評価されず、実力は身につきません。それに、偉い人向けの資料作りなんて、いらないし、いつか生成AIが代わりにやってくれるでしょう。

質の高い仕事とは、専門的な知識やスキルを必要とし、深い洞察やクリエイティブな思考を求められる仕事を指します。責任があるよりもこういった仕事を任される方がよっぽどいいです。

やりたい、または任された仕事は自分で吟味する

責任のある仕事というのは、名ばかりな仕事で意義がないことが多いです。そもそも、責任があるってどういう基準で言っているのでしょうか。よく確認した方がいいです。

自分がやりたい仕事に対してなぜ重要か、なぜその仕事をやらなければいけないのかを自分で考えていく必要があります。

これは研究と同じだと思います。研究テーマを考えるときもなぜそれをやるのか?めちゃくちゃ考えますよね。これができないと、自ら課題を探すこともできず、人から提示されたことばかりに取り組むことになると思います。

だから就活生は責任があるとか、裁量が多いとか、名ばかりの仕事に釣られてしまうのかもしれません。

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