新卒でメーカー研究職に就職する際に分野を変えることについて

就職活動をしているときに、

全く未経験の分野に行っても大丈夫かな?

と不安に思っている方は多いのではないでしょうか

本記事では実際に未経験の分野に飛び込んだ私が、就職する際に分野を変えることについて、そのメリット、デメリットをお話ししたいと思います。

結論

  • とても大変未経験の分野に行っても良いと思うけど、そこである程度主力になりたいなら、相当勉強しないといけない
  • 未経験者は、大手企業へ行って、その分野の雰囲気を掴むのもあり
  • 今の専門分野で十分食っていけるなら、分野を変えることはおすすめしない
  • 本気で努力すれば、自分が元々持っている専門性と新しい専門性が組み合わさり、大きな力になる
  • 新しい考え方が身に着き、依然先行していた分野と新しく先行する分野でアイデアを互いに輸入・輸出できる

私がどう分野を変更したか

私は、現在、メーカーのIT系研究職に就いています。私の分野の変化を表にまとめてみました:

分野研究内容・仕事内容必要な知識やスキル
学生時代物理量子コンピュータのアルゴリズムやデバイスに関する理論研究物理学全般
量子力学、量子光学、
数値計算(python,julia)
研究職情報系ITインフラやソフトウェア開発
の自動化プロセス、パイプラインの作成
ネットワーク
サイバーセキュリティ
ソフトウェア開発手法
ほとんどすべてのプログラミング言語に関する知識
コンテナ
OSS
私の分野の変化

自分は元々物理学をやっていました。この表から、真逆の道を選んだことがわかります。(正確に言うと、真逆の分野に放り込まれたが正解です)

メリット

新しい分野の文化を知れる

理学、工学、文学、芸術、情報学、分野ごとに文化や特色があります。他の分野を専攻してみることでこの分野にはこんな文化があるのかなどを知ることができ、面白いですよ。

新しい分野でネットワークを広げられる

新しい分野で知り合いを作ることで、自分のネットワークを広げることができます。

お互いに先行していた知識を交換することで新しいアイデアが生まれるかもしれません。

前の分野の知識と組み合わせて、業務を行える

前の分野の知識を新しい分野に取り入れることは、独自性を生かしたり、問題解決能力を高めたりするのに役立ちます。分野間の知識の輸入・輸出ができるようになることで、他の人にはまねできないアイデア・アプローチをすることができます。

また、複数の分野の専門性を有することで、研究の中で他の人にはない個性を身に着けられるのがメリットです。

デメリット

最初はゼロからのスタート

前いた分野で獲得した

  • 知識
  • 人脈
  • 業績

のほとんどが、分野を変えれば、リセットされます。そのため、ゼロからスタートしなければなりません。

新しい知識を身に着けるのがとても大変

最初は、

  • 今までやっていた分野とのつながりがわからない
  • 今までやっていた分野と関係ない
  • 何の文献に当たったら良いかわからない
  • 今までやっていた分野と似た概念だが、定義や言葉が違う

これらが原因で一から勉強する必要があり、知識の習得がとても大変です。これがストレスとなることもあります。

普通に土日も勉強しないと、元々その分野だった人には追いつけない

同じ職場には、分野を変えず、そのまま同じ分野で働いている方もいます。その方々は、すでに基礎知識は備わっているため、スムーズに業務を行うことができます。そのため、よほど天才肌でない限り、土日や、平日に勉強していかないと追いつけません。

新しい分野に飛び込み、知識を身に着けていくことはとても大変です。しかし、努力すれば、自分のスキルアップなどに繋がります。もし、興味が変わり、新しい分野に飛び込んでみたいという人は是非挑戦してみてはどうでしょうか?

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