素人の意見は研究を良くするか?

結論から言うと、私は素人の意見は、自分の研究を良くしてくれると考えています。ただし、対話相手として誰を選ぶかが重要です。

自分の研究を、その分野を知らない人に説明しなければいけない機会は多いと思います。むしろ、その分野を知らない人にわかりやすく説明できなければ、君は自分のしていることを理解していないなどとも言われたことがあります。

自分の分野を知らない人に説明することは、かなり大変です。しかし、自分の研究に対する理解や解像度が上がるというメリットもあります。

しかし、分野を知らない人にもさまざま種類があります。

この知らないがある閾値を超えると、研究の邪魔・ノイズになる場合がある

と私は考えています。つまり、その分野に詳しくないという度合いに限界があると感じています。

結論 : こんな素人と話したい

私は、自分の分野を知らなくても、以下の条件を満たす素人と会話したいです。

  • 知的好奇心がある
  • 鋭い洞察力を持っている
  • 幅広い視点を持っている
  • 得意な分野を一つ持っている

学問に精通している必要はありません。音楽でも、ゲームでも、遊びでも、ビジネスでもいいんです。どんな分野でもいいから、真剣に取り組んできた方と対話をしたいです。

ああ、それって私の分野のこの概念と似ているねなどと言ってもらえたら、狙い通りです。

理想の対話相手:こんな素人と話したい

知的好奇心がある

知的好奇心が旺盛な方は、未知の分野に対して積極的に質問をし、理解しようと努めます。このような方との対話は、研究者にとっても新たな視点を提供してくれます。また、本当に興味があり聞いてくれるため、嫌みなどはなく、話していて楽しいです。

鋭い洞察力を持っている

鋭い洞察力を持つ方は、表面的な理解にとどまらず、核心を突くクリティカルな質問をしてくれます。これにより、自分の研究の弱点や新たな可能性を見つける手助けとなります。

幅広い視点を持っている

幅広い視点を持つ方は、狭い考えを持っている自分の視野を広げてくれます。また、こういう方は、物事を関連付けて、つなげる力に秀でています。きっと自分の分野を別の分野とつなげる橋渡しとなってくれるはずです。

得意な分野を一つ持っている

何か一つの分野に精通している方は、その専門知識を活かしてユニークな視点を提供してくれます。異分野の知識との融合により、新たな考えが生まれることもあります。

しかし、素人に難しい内容を説明しなければいけない場面はたくさんある

では、研究のノイズになるような素人は相手にしないことが正解でしょうか?

答えはNo!です。

研究している最中は、ノイズは取り除いてもいいと思います。

しかし、自分の研究を啓蒙していく場合には、ノイズとの対話も必要です。

会社に入るとノイズに自分の研究を説明しなければいけない場合は多くあります。私は、まだノイズへの説明がうまくいっていません。これから、意識していくつもりです。

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