【研究職日記】研究テーマの見つけ方について (なぜその研究をする必要があるかを考えてみよう)

みなさんは学部生・大学院生時代、どうやって研究テーマを見つけましたか?自分で興味があること・突き詰めたいことを見つけ研究にのめりこむことができた方もいるでしょう。

前回の記事では、研究テーマを与えられることの危険性について書きました。興味があればご覧ください。

研究テーマを与えられることの危険性

みなさんは学部生・大学院生時代、どうやって研究テーマを見つけましたか?自分で興味があること・突き詰めたいことを見つけ研究にのめりこむことができた方もいるでしょ…

本記事は前回の記事の続編です。

今回は、自分が最近取り組み始めている、研究テーマの見つけ方について、紹介したいと思います。

この記事を読むと分かること

誰のための記事か?

  • 研究テーマを与えられてきて、研究テーマを自分で考えた経験がない方
  • ある程度研究経験があるが、自分で研究テーマを考えることに苦戦している方

この記事が提供すること

  • 研究テーマを考える際に必要な動機付けの方法

なぜこの研究をするのかを考えて、テーマを決めよう

研究テーマを考える方法はいくつかあると思います。よくある方法として、

先行研究を調べ、そこから先行研究の穴を埋めたり、発展させたり、複数の研究を組み合わせるいわゆる帰納的な方法

が多いでしょう。ここでは、上で述べた方法とは違った方法について私の考えをお伝えします。

まず、先行研究は忘れてみよう

先行研究で何がされていたか調べることは重要です。しかし、先行研究に囚われすぎると自分のオリジナルの研究テーマは考えられません。また、先行研究を追うような研究をしても、結局は誰かが考えた研究と似たような研究しかできないため、オリジナリティが生まれる可能性は低いでしょう。

なぜこの研究をするのかを考えてみよう

では先行研究を捨てて、どうやって、アイデアを出せばよいのでしょうか?

自分が社会人を経験し、一つ見つけたアイデアを出す方法は

なぜこの研究をする必要があるかを考え、目標を決める。
そして、その目標に向かって研究をすること

です。

そもそも、なぜこの研究をするのかを考えてみましょう。目標もなしに、研究テーマ探しをすると方向性が見えず、テーマは一向に決まらないでしょう。しかし、なぜ研究するのか目標が定まっていると、その目標に向かって解決したいことが研究テーマになるのです。そうして得られた研究テーマは自分が真に解決したいテーマです。そのため、そこに向かって研究することで、今、その研究に必要なことのみに集中することができると思います。

私の場合、社会人になり、仕事をしていく中で、解決しなければならない問題に日々遭遇します。遭遇した問題を具体化、時には抽象化し研究テーマとして落とし込み、アイデアだしを行っています。

そうすることで、やりたいことが明確になり、効率よく情報収集を行えるため、研究の効率は上がります。

学生の方向けのアイデアだし

学生の方々は、(自分もそうでしたが)やりたいことが漠然としているのではないでしょうか?

研究室に配属されたばかりの学生が先行研究を無視して、アイデアを出しをするのは難しいと思います。そんなときは、先人たちの真似をしてみましょう!

研究テーマを考える前に、先行研究に関する論文を読み、その研究がなぜやられたのかを考えてみるのも良い練習になると思います。詳細 (論文中の計算や実験方法)を細かく追うのではなく、アブストラクトやイントロダクションを読み、背景を読み取り、この研究で示したいこと、解決したいことを考えてみることをおすすめします。

そうすることで、今度自分が研究する側になったときに、どういう風に研究テーマを考えていくかが少し見えてくるのではないでしょうか?

自分が解明・解決したいことをはっきりさせることは社会人になっても、役に立ちます。

ビジネスや事業の立案などにも活きてくるはずです。

私の記事の他にも、研究を立案するための考え方のノウハウが書かれた本がいくつかあるので、興味がある人は読んでみてください!

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